本社 生産支援本部
開発運用部 部長

栗毛野 浩一

Koichi Kurigeno

新しい祝日を作るとしたら、どんな祝日が良いと思いますか?

国民の祝日にはならないかもしれませんが、【家族の日】はどうでしょうか。平成19年より既に内閣府が定めた11月第3日曜日が【家族の日】となっており、【子供を家族が育み、家族を地域社会が支えることの大切さについて理解を深めてもらうため】という趣旨のようですが、日曜日に設定されているため祝日ではありません。私は家庭ごとに定めた【家族の日】を祝日としても良いのではと思います。
例えば、結婚記念日、子供が生まれた日でも何でも良いと思います。家庭ごとに大切な日というのはあるはずです。皆さんが生活しているうえで、プライベートがうまくいっていないと仕事にもどこか集中力が欠けたり、ミスをしてしまったなどあるのではないでしょうか。そういった意味でも家族ごとの祝日を設定し、家族の時間を持つことは非常に大切なことだと思います。


これまでのキャリアについて教えてください

私は社内経歴が他の社員と比べると大分変わっており、20年間で様々な部署や出向を経験させて頂きました。新入社員で機械二課(ロングスパン工事用エレベータ、キュービクル他整備部署)に配属された後、配備課(機械の手配部署)、営業二部(川崎西口商業施設でサテライト常駐)、施工部(現場での揚重機組立指導員)、機械一課(大型タワークレーン整備部署)を経て、土木の山岳トンネル現場で機電担当として4年間で2現場の常駐をしていました。その後、親会社である清水建設へ2年間出向し、とある現場で使用する遠隔操作の解体機械・調査機械の開発に携わりました。5年前から現在まで、本社の開発部門にて、ICタグシステム(M-Linc、M-Scot)の開発や自動搬送ロボット等の運用支援業務を主に担当しています。

※サテライトとは、現場内の機械の手配受付、入出庫管理、貸出管理、トラブル対応などを業務として現場に常駐している社員を指します。


印象に残るエピソードを教えて下さい

入社5年目でサテライトとして常駐した川崎西口商業施設がOPENし、お客として入店した時に自分が携わった現場が無事終わったという実感と共に、達成感を味わったことを覚えています。
それ以上印象に残るエピソードは、初めて土木の山岳トンネルで機電として常駐していた頃の思い出です。私が常駐していたトンネル現場は2200m、500mのトンネル掘削工事と、そのトンネルを繋ぐための橋梁部分を24時間体制で同時施工していました。私の業務は機械の手配からメンテナンスの管理、現場内の仮設電気の計画、各種トラブルの対応など、機械と電気に関わる様々なことをしていました。工事期間中には2011年に発生した東日本大震災もあり、機材の調達、計画停電時に必要な発電機の手配など非常に苦労した記憶があります。約2年かけて2200mのトンネルが貫通した時に、トンネルの反対側から太陽の光がパーッと差し込んだ景色は、今までの苦労が吹き飛ぶぐらいの感動であったことを今でも覚えています。
またトンネルが貫通した時、現場の方に「栗ちゃんよく頑張ったね。お疲れ様」と声をかけて頂いたことも含め、今までの会社人生で一番嬉しかった言葉です。

本社 生産支援本部 開発運用部 部長 栗毛野 浩一

エスシー・マシーナリの魅力を教えてください

自分のアイデアを取り入れてもらえるチャンスがあることでしょうか。当社では以前に創立25周年記念イベントとして、「エスシー・マシーナリの持続的成長と更なる進化へ向けて」という主題でレポートコンクールがありました。私はそのレポートに、【いつかICタグで機械管理をすることで業務効率化に繋がるのではないか】と書いたことがあります。そのお陰で(?)かもしれませんが、数年後、私はそのICタグシステムを開発する部署に配属され今に至っています。
当社ではそれ以外でも、改善提案という制度もあり、自らのアイデアや考えを会社に出すこともできる為、自分のアイデアを取り入れてもらえるチャンスがあると思います。


ハイパフォーマーの特徴は何だと思いますか

私自身もできていない部分もありますが、以下のことを意識するように心掛けています。
・「マイナスに物事を考えない」
何かあった時にマイナスに物事を捉えるとモチベーションも下がり、自分のパフォーマンスを十分に発揮出来ません。基本的に物事は前向きに捉えることが大事かと思います。
・「新しい情報にアンテナを張る」
何か新しいアイデアを考える時、自分の殻に閉じこもり周りを見ていないと何も思いつきません。普段からテレビ、インターネット、展示会、またプライベートで街を歩く時など周りを意識していると目新しいものが飛び込んできます。今すぐ業務に直結するものがなくても、そういったものを普段から目にしていれば、何かアイデアを考えるときにフッと降ってくる時があります。
・「俯瞰的に物事を見る」
人は何かに集中しやり続けていると、自分のやっていることが正しいと思いこんでしまいます。たまには一歩下がり俯瞰的に今の状況を見つめてください。そうすることで、落ち着いて物事が判断でき、新しい発見があると思います。
・「人の話に耳を傾ける」
前述の【俯瞰的に物事を見る】にも繋がる話です。自分が何かに集中しているときほど他者の意見に耳を傾けるようにしています。それは自らの考えがただの思い込みになっていることがあるからです。他者の意見に耳を傾けることで、こういう考えかたもあるのだと気付かされることが多くあります。また、人間一人の力は大したことありません。仕事は一人でしているわけでなく、同部署の上司や部下、他部署、協力業者さんと共にチームとして力を合わせることで初めて仕事として成立しています。他者の意見に耳を傾け、話を聞き、感謝の気持ちをもつことでよりチームとしての結束力も深まります。

色々と書きましたがハイパフォーマーとは、物事を前向きに捉え、周囲の人と協力し合える人のことを言うと思います。周囲の人と良い人間関係が築けていれば、何かあったときに助け合え、自分の最大限のパフォーマンスが発揮できると思います。


学生へのメッセージ・アドバイスを教えてください

皆さん、視野を広く持ち様々な企業を見てください。例え希望職種でない企業でも見てみると興味がわくかもしれません。また前述のとおり自らの殻に閉じこもらず、時には俯瞰的に物事を捉え、他者の話に耳を傾けてください。就職活動だけではなく皆さんが今後社会人として生きていく中で非常に重要なスキルになります。
今後皆さんとご縁があれば、一緒に働けることを楽しみにしています。就職活動頑張って下さい。

本社 生産支援本部 開発運用部 部長 栗毛野 浩一