Project Story No.02建築

TGMM
芝浦プロジェクト
B棟Ⅱ期工事

工事期間:2017年2月~2020年7月

JR田町駅東口エリアは、古くからの商店街に加え、近年、タワーマンション建設や駅前再開発等により、更なる発展が期待されている地域です。この駅前の一角にオフィス、商業施設、ホテル、広場から構成された施設群を建設するのが、今回のプロジェクト。施設群のある街区は、「msbTamachi(ムスブ田町)」と名付けられ、この場所を通じて、地域の人、モノ、コトを結び、街の活性化を図ることを目指しています。エスシー・マシーナリが担当しているのは、地上36階、地下2階、高さ約180mの超高層オフィス棟です。

現場敷地内に
モノレールが横断!?


現場敷地内を通行するモノレール

「一番気を遣ったのは、電車が通るときの安全性をどう確保するかでした」と営業一部の黒木。実はこの現場は、土地取得の都合で、敷地内をJR浜松町駅と羽田空港をつなぐモノレールが走るという、特殊な事情を抱えていました。「電車を止めるのはもってのほか。また、電車から現場の中がよく見えるので、乗客の方に不安を与えないことにも神経を遣いました」と話すのは、この現場を統括する清水建設の中井川所長。「タワークレーンを線路に接近させ過ぎてはいけないという制約があり、自由に設置できないという条件のもと、エスシー・マシーナリさんに設置計画を立ててもらいました。」

飛ばさない、
ぶつけない、
電車が来たら止める


タワークレーン

「クレーンは腕が長くなるにつれ、重いものが吊れなくなっていきます。必要な荷吊りを行える距離を確保しつつ安全な場所はどこなのか、本社と連携し最適な設置場所を探りました」(営業一部・長友課長)結果、現場には720t-mのタワークレーン4基を隣接して設置。そのため荷物を吊り上げる時にはオペレーター同士が無線機で安全性を確認しながら作業を行っています。「『物を飛ばさない、ぶつけない、電車が来たら作業を止める』、この3つを守るにはどうしたらよいか、も重要な課題でした。そこでレーザーバリアを張ることにし、電車が来ると音が鳴るようにしました。」(黒木)

クローラクレーンの
転倒を防ぐ


ここには、すぐ隣にJRの線路も走っているという別の制約もありました。「現場の北側は、新幹線が走る線路に隣接しています。クローラクレーン(移動式クレーン)の設置が必要でしたが、転倒しやすい重機を使うことができない場所でした。どうしたらクローラクレーンの使用許可が下りるかも課題の一つでした。」(中井川所長)そこで、考え付いたのが、クローラクレーンを固定型に切り替えること。「クレーンを固定し、旋回できないように制限をかけることで、転倒の危険性を無くしました。また、ワイヤーを張るなど、万が一転倒しても線路へは倒れこまないような工夫をし、無事、使用許可をもらうことができました。」(黒木)「このやり方を、今後似たような現場にも展開できないか考えていきたいと思います。」(長友)

中井川所長(左)と、東京機械センターの黒木(右)

中井川所長(左)、黒木(右)

新しいロングスパン工事用
エレベータを開発


新しいロングスパン工事用エレベータ

ロングスパン工事用エレベータとは、現場内で建設資材の運搬に使う工事用エレベータのこと。これまでは、大型の超高層ビルの建設でも積載重量が2.8tぐらいのものが使われていましたが、「最近の都心のオフィスビルは、階高が4m以上になってきています。それに伴い建設資材の大きさや重量も増えているため、これまでのロングスパン工事用エレベータでは対応しきれなくなってきました。」(中井川所長)こうしたニーズに合わせ、エスシー・マシーナリでは三成研機さんと3.8t級の高速で大容量のエレベータを共同開発。「今回は新エレベータを2基採用しました。これからは、オフィス建設現場で順次使えるようにしていきたいと思っています。」(黒木)

一緒に仕上げていくための仲間


「様々な建機レンタル会社を管理し、自分たちで適切な機械を調べて探し出すのは、手間がかかって大変です。しかし、エスシー・マシーナリさんに機械の要望を出すと、安くて良い機械を探してきてくれ、『こんなのもあります、あんなのも選べますよ』と提案してくれるので助かっています。1つ言えば、10個答えてくれるという感じですね。特に今は、黒木さんがほぼ現場に常駐してくれるので、こちらの要望に対するレスポンスが早くなり、仕事がやりやすくなりました。」と中井川所長。「やはりシミズ・グループということで他のレンタル屋さんとは違い、親身になってやってくれていると感じます。エスシー・マシーナリさんは一緒に建物を仕上げていくための仲間だと思っています。」

現場クレーンでの会話

毎日変化していく
現場は新鮮!


実は一時期、トラブルの連続で、機械の整備や出庫準備が間に合わず、納期に間に合わないことも。「現場に謝って状況を理解していただき、分割納品などの工夫をして工事の進捗に影響が出ないようにしました。トラブルが発生した場合に関係部署と協力し乗り切ったときに、毎回、やりきった!と実感しています。その都度感じる達成感が、毎日の私のやり甲斐になっています。」(長友)

東京機械センターの長友

「現場で働いていると、毎日同じ日は一日もないなと感じます。少しずつ建物ができていくというのを実感できるからというのもありますが、新規の職人さんが入ってきたり、誰かが怪我したり、不具合が起こって対応に追われたり。良いことも悪いこともありますが、毎日がとても新鮮です。日々の出来事の積み重ねが自分の成長に繋がっていると思います。」(黒木)

新しい職人さんとの会話
Project member
東京機械センター 営業一部 課長 長友 政治

東京機械センター
営業一部 課長

長友 政治

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